エメラルドグリーンの肌

ハロプロとか芝居とか漫画とかが好き。小説が書きたい。

NU版TRUMP観劇当時の感想 大千秋楽編

盛りだくさんであった大阪大千秋楽のことを、覚えてる限りレポしようと思います。

・おそらく全日程と比べても最大の熱量で演じられたであろうtruthが終演、鳴り止まない拍手で迎えられた1度目のカーテンコール。
他の日はだいたいあと2回くらいカテコがあるので暗闇の中拍手が鳴り響いてたら、急に末満さんのナレーションが!
「大千秋楽を記念して、オープニングキャストパレード輪廻夜想~千秋楽ありがとうver.~をお送りします!」
\キャ~~~!!/湧く客席。
しかし私は「ちょ、ちょちょちょっと!こんなめっちゃしんどい舞台のあとにまた踊ったりさせるって!?
役者の体力の限界では?!特に最年長のティーチャー組は大丈夫なんか!?死ぬんとちゃうか?!?!」と、
普段おじさんばかりが出てる舞台に慣れてるので、若い役者の強靭な体力が信じられず、いらぬ心配をする。

・そんで大千秋楽2度目のキャスパレ。末満さんが心配した通り盛り上がりにくい悲劇的なメロディ(笑)にもかかわらず誰かが「大阪ー!!千秋楽ーーー!!」と叫んでたけどマイク通ってないし誰が言ったかわからん上に、特にこの叫びに対し誰も「おーー!」とか言わなかったので客席から失笑が起こる。
曲が転調して激しくなるあたりの役者の「これで最後じゃーーーい!!ウェーーーイwww」ってノリが表に出る。つーかみんななんか言うてた。学園祭のよう。

・ソフィとウルが舞台中央から出てくるシーン、ここで高杉くんと早乙女くんの2人は手をつないで現れる。子猫と子犬がいっぺんに出てきた感、すごく可愛い。
ソフィウルちゃんの2人はあまり琴線に触れない、少年には興味のない私なんだけど、19歳の2人の瑞々しさがとにかく眩しいと感じた今回。ただ単に私が歳をとっただけである。
こんな表現してるけど2人は「ありがとうございましたーーー!!」と試合が終わった時の部活動の生徒みたいな清々しさで挨拶してました。
体育会系なカンパニーだった事が伺える。
・そんでめっちゃ肩組んで現れるクラウス・アレン組。一番キャラを忘れて素である。
特に、なんとなく知ってはいたけど陳内さんのキャラとの乖離っぷりな。
この兄ちゃんからあんなドジっ子とかアホの子とかが飛び出してくるんだなぁ。
武田さんはひたすらに爽やかでした。
2人とも完全に試合を終えたアスリートの面持ちであった。
ダンスパートの陳内さんの全力っぷり。この人が一番「今日で最後じゃーーーい!!!!」って打ち上がっていた。

・で、陳内さん全力&崩しまくって踊ったもんだから、最後に舞台中央からまた出てくる高杉くんに接触してしまう。
詳しく説明すると、振り上げた手(正しくは指)が思いっきり高杉くんのほっぺたをぺちんっと叩いてしまう。
思わず苦笑いの高杉くん、そして思いっきり「やっべ!!」って顔をしてテンパりだす陳内さん。
曲最後の全員のポーズのところでひたすらに高杉くんのほっぺたを「痛い?大丈夫?」って感じで触って焦ってた。
私すごく前の席だから一部始終が見えたけど、後ろの方の席の人は「陳内さんが急に高杉くんの顔を撫でくりまわしてる!?」ってなったのでは?
さっきまでのハイテンション完全に冷めて、ひたすら平謝りしてました。

・キャスパレ後暗転してこれで終わりかと思いきや、明かりがついたらジョルモロとソフィウルが対峙してる!?
これは、ジョルジュとモローの初登場シーンの立ち位置!最後のジョルジュネタ見せだ!
が。
久保田ジョルジュ「今日はモローのギャグベストセレクションだ!!!」
森下モロー「∑(゚Д゚;≡;゚д゚)」
マジで森下さんへのサプライズだった様子。そんなわけで私、見るの3度目の森下さんのギャグベストセレクション。
ネタ終わった時に素振りをしている早乙女ウル、後ろでニヤニヤしている高杉ソフィ。
たしかジョルモロどっちもビンタを食らってたはず。

・んで、きっかけセリフでアンジェリコ様登場…が!!
上手からは田村ジェリコ様、そんで下手からは山本ジェリコ様!!
ジョルモロ「Wアンジェリコ様ーーー!!!!」
客席&私\キャ~~~~!!!!!/
デデデンデンデンデデンデンデデン♪
Wアンジェリコ様によるWアンジェリコフィーバーだ!!!
舞台には全キャストが集結して盛り上げ、さながらライブ会場のよう。

そんでWアンジェリコ様が舞台から客席通路に降り立つ!通路側のお客様とハイタッチしていく!
なんと通路の一つ隣の席だったわし、ハイタッチは出来ないが間近でWアンジェリコ様を見られたのだ。
私「あーーーーっ!!!あーーーーーー!!!!!(怪音波)」
とりあえずこういう場では積極的に叫んで楽しさに乗っかることにしてるわし。ドルヲタの本領発揮。

でも曲中、キャスト達が「オイ!オイ!オイオイオイオイ!!」ってコールするところ、てっきり客席もコールするんだと思ってたのに、誰もやらなかった!!なんで!?現役ハロヲタの私にはわからない、わからないよ!!
っていうか、劇団☆新感線とかもアンコールの時の楽曲ミニライブで積極的にコールやキャストと一緒に歌うことを促してるので、私の通う現場が特殊なだけだった。普通の演劇の世界ではまぁあんまりコールとか起きんわな…
芝居のアンコールで客席全員で「五右衛門ロォーーーーーック♪♪」って大合唱とか、やっぱ劇団☆新感線って変なんだな…

・ちなみに私はWアンジェリコフィーバーの時、バルコニーにいるクラウスとアレンばっか見てました。普通に盛り上がってる陳内さんと、手すりに寄りかかって舞台中央のWアンジェリコとジョルモロや客席を見渡してる武田さん。
ここはみんな楽しそうでしたな。

・最後みんなで舞台中央に集まって最後の挨拶の時、末満さんが挨拶したんだけど何故かキャスト代表として吉田メタルさんを指名する。
メタルさん苦笑い、ここは最年少座長の2人に挨拶してもらうべきだろう、と2人に振る、ちゃんとした大人の対応。
その時、メタルさんが岡田さんに「(年齢層の幅広いカンパニーであったことを語り)ほんまに、僕ら(ティーチャー組)の子どもでもおかしくないくらいの年齢の2人で…(うろ覚え)」
岡田さん「本当だねぇ( ´ ▽ ` )」
ここの岡田さんの優しいお顔とかがなー、ほんまに若い2人を支えることで一丸となったカンパニーやったんやなってのが感じられて、ホロっとしたなぁ。
まだまだ発展途上なところもあったけど、やっぱり若さって何よりも美しいなって思える2人やったな、2015年版のソフィウルは。
救いのない悲しくてあまりにも重い、役者を蝕むストーリーであるがゆえに、19歳の男の子2人が必死に足掻いたんだなぁってのが感じられて。

そんで大千秋楽のアンコールで特に2人が泣いたりせず、ずっと楽しそうにしてたのも良かった。
輪廻から解き放たれた笑顔。ただただ肩の重荷が降りた、やりきったという純粋な喜びが、なんとも少年らしいというか。

リリウムでは大千秋楽の日、14歳と16歳の女の子が2人寄り添って舞台袖で泣き崩れていたけれど(話の重さがTRUMPの比じゃないからな)
あれも輪廻から解放されてただの工藤遥鞘師里保に戻った瞬間で、生々しい10代の姿ですごく良かった。
女の子は逆に一時的にめちゃくちゃ引っ張られて感情を爆発させるけど、切り替えるのも一瞬だね。

少年と少女の違いにも考えを巡らせてみたり…

TRUMPシリーズって、現実世界で普通に暮らしてたらまず10代の子には無縁であろう因果がのし掛かって、
蝕まれて、
追い詰められて、
次第に崖っぷちに立たされていく。
そのギリギリさが、見ていて本当に楽しい。

これを楽しいって言うのは相当性格が悪いなとは思うんだけど、追い詰められて輝く10代はやっぱり何者よりも美しい。

だから私はアイドルが好きなんだよね。
ドルじゃない男の子から、そんなことを再確認した。

・大千秋楽はアンケートにこんなこと書いてきた。
「幸せになってほしいとも思うけど、不幸の渦の中でずっともがいていてほしいとも思います。TRUMPシリーズの輪廻がずっと続けばいいのに」って。
この美しい悲劇がずっとずっと続けばいいのに。
心からそう思うんよね。バッドエンドの一つの到達点、それがTRUMPシリーズだと思う。この作品群には、バッドエンドを極めて欲しい。

最後はすべてのはじまりである「TRUMP」につながってしまって、誰も輪廻から解放されず、永遠に悲しい宿命を繰り返す、そんな風になれば良いのに。