エメラルドグリーンの肌

ハロプロとか芝居とか漫画とかが好き。小説が書きたい。

NU版TRUMP キャスト別感想ソフィ&ウル (2015年観劇当時)

 

◎ソフィとウル

高杉ソフィ、ウル
・オーソドックスなソフィ。心根の優しさ、本質的な大人しさ。ザ・美少年キャラ。マジで萩尾望都先生の漫画から飛び出してきたかのよう。
・LILIUMファルス役の工藤遥の面影も感じさせる中性的な顔立ちに切なくなる。こんなに優しい子だったのに…後日家でLILIUM見てたら工藤遥の姿に高杉ソフィがかぶるかぶる。ファルスの正体がソフィ・アンダーソンだと明かされるシーンで今まで以上に泣き腫らしてしまった…
・クラウスを拒絶する言葉「僕は、永遠の命なんて…いらないよ…」その言葉の弱々しさ、なんて優しいのか。やっぱりソフィは誰かを憎んだりとか出来ないくらいの子だったんだよね。
もう過去形だよ。なんて残酷なのか。
・ウルに手を伸ばすクラウスに対して、初めて誰かに敵意を剥き出しにする様に、中の人19歳の若さを感じた。この歳の男の子にとって、何よりも大切なものは友達なのね。

・ウルはびっくり、すごくフランクで、ヘラヘラして恐怖から常に目をそらしてなんとか正気を保っている。なんて健気な…ソフィを虐めるヴァンプの男の子3人組にも波風を立てるような物言いはせず、どちらもいなす様が自分の身分をわきまえた両家のご子息らしい。
どんなにお調子者を気取っても隠しきれない育ちの良さ、それゆえの自分の出生への絶望が本当に健気。
・対するラファエロは優等生感あふれる田村ラファエロだったので、高杉ウルはお兄ちゃんへのコンプレックスでジリジリしてる、そんな焦りが見えた。
今までのウルも優秀で純粋なヴァンプであるラファエロへのコンプレックスを隠すことないキャラだった気が、する。(映像のみ視聴奴…)
・両家のお坊ちゃんが破滅していくその姿の痛々しいこと…ソフィとウルの攻防、この線が細く美しい姿からは考えられないほどのなりふり構わぬ様、こんな風にしか生まれて来れなかった高杉ウルのどうしようもない悲しさ、良い。
このウルはソフィだからトドメを刺せなかったんじゃなくて、誰が相手であってもトドメを刺せないんじゃないだろうか。本質的にお坊ちゃんなのだ。
どうしようもなく優しい。これは高杉くんの演じるソフィ/ウルともに共通しているね。

早乙女ソフィ/ウル
・私は2回見た早乙女ソフィ。その滑舌の悪さにヒヤヒヤするものの、終盤の爆発力が凄まじい。
このソフィは大切な人を守るためならば誰が相手でも刃を振りかざしそう。これは早乙女くんがサムライだからなのかしら。
・早乙女ソフィはクラウスへの怒りを早々に爆発させてる。高杉ソフィは戸惑いの方が大きくて「永遠の命なんて…いらないよ…」って息も絶え絶えに言うのに、早乙女ソフィは「永遠なんてクソ食らえだ!!」と早々に啖呵を切ってた、ような、気が…
・早乙女ソフィはこんな状況に生まれてなければ、やんちゃで元気な普通の男の子だったろうな…って思う、そんなifストーリーが浮かぶソフィだった。
でもあまりに武闘派で血気盛んなので、LILIUMのファルスには繋がらないなぁ。めっちゃスーパーサイヤ人になってクラウスを追ってそう(笑)
少年ジャンプソフィ。

・早乙女ウルすごい!手放しに褒めるぞ、このウルは本当にすごい!
もちろん高杉ウルも隠しきれない両家のお坊ちゃんっぷりとかすごく良かったんだけど、早乙女ウルの感情を爆発させる鉄砲玉みたいなウル、本当にすごい!!
・高杉ウルはおどけて見せることで死への恐怖や自分の境遇の残酷さから目をそらして自分を守ってたけど、早乙女ウルはそれがどうしてもできない。真っ向からぶち当たるしか出来ないから、ソフィを虐めるヴァンプ達に敵意をむき出しにするし、反抗的な態度でお兄ちゃんやお父さんに歯向かっていく。
素直で正直で子どもっぽい、なんともグレっぷりが可愛らしいウル。
・このウルはお兄ちゃんが大好きなんだなっていうのがビシビシ伝わった。
また山本ラファエロが硬派で強いお兄ちゃんやから、早乙女ウルの粗暴さとかは強いお兄ちゃんへの憧れから、自分なりの強さを演じての結果ではないか?と邪推。
でもやっぱ、グレるってのは相手の気をひきたくて甘えてるってことだから、早乙女ウルはお兄ちゃんが好きなんだよ。
わかりやすくグレちゃう子は大好き。可愛い。
・永遠の命を求めて狂気に転がり堕ちる早乙女ウルは本当に見事。「ようこそクランフェストへ」のシーン、早乙女ウルまともにお辞儀してないの。目はうつろ。その追い詰められていく様が辛い…
だんだん狂っていく悲しい少年の生々しさ。ダンピールであることを告白してからの転がり落ちるかのような発狂ぶりがただただ悲しい。この子は恐怖を誤魔化せないのだ。真っ向からしか何事にも取り合えない。
彼はアンジェリコに刺されてから目もあまりちゃんと見えてないのではないか?失血しすぎて。なりふり構わずボロボロになる様が悲痛で見ていられないくらい。
・ソフィとの一騎打ち、そしてトドメを刺せない早乙女ウル。このウルは自分の意思でソフィを刺さなかった感。ソフィだから刺せなかった。誰かを思う気持ちを隠せないウルだった。
今までそのお坊ちゃんゆえの大人しさのせいでイマイチ共感できないのがウルというキャラだったんだけど、今回すごく入り込みやすかった。この子はどうしようもなく素直で、優しいのだ。
・このウルは本気で「可愛い女の子をたくさんだ」って言ってる感あるね。ガチでハーレム作るつもり(笑)
早乙女友貴さんは感情を爆発させる熱い役がハマってる人なんだねぇ。

◎おまけ
・今回、Twitterで他の方の意見を見て私、やっと気付いた。
ウルがソフィを刺せなかったのは、TRUMPのイニシアチブが働いてるってのもあるからだってことに。
ずっとずっと、ウルがソフィを友達だと思ってるから刺せないんだと信じてた…
もちろんTRUMPがあのままウルの好きなようにさせるわけないから、本当に刺すそぶりを見せたらラファアンみたいに燃やしちゃうんだろうなとは思ってたけど…そうか、そうか…TRUMPのイニシアチブのこと、忘れてた…
ソフィを刺せなかったのは、100%ウルの気持ちだとは限らないんだよね。

こんなこと、気付きたくなかった…

・デリコ家秘伝の技アドリブ集(うろ覚えです)
*大阪初日marble、高杉ウル
ダリちゃん「おおおお~っ!髪の毛ざわざわ~、腕の筋肉ムキーッ、腹筋もシックスパックにムキーッ、太腿もムキーッ、お尻の筋肉もムキーッ!…あ、これは別にやらなくてもいいや…おおおおお、デリコパーンチ!!」
高杉ウル「…うわぁぁぁぁーーっ!!」(飛び出す)
大阪初日で舞い上がってしまい、お尻の筋肉とか下ネタ(?)も飛び出してしまったから、このくだりはやらなくてもいいとフォローするダリちゃん。
しかし恥ずかしさで躊躇いを見せながらも、休憩15分と本編45分後にちゃんと高杉くんは「お尻の筋肉もムキーッ!」をやってたよ。良い子やね。

*大阪reverse 高杉ウル
ダリちゃん「おおおおお~っ!髪の毛ざわざわ~、デリコパーンチ!!」
高杉ウル「?!…う、うわぁぁぁぁーーっ!!」
あまりにもあっさりしたネタに明らかに拍子抜けした高杉ウル&客席。特にそのことには触れないダリちゃん。前日のmarbleでいろいろやらせ過ぎたことを反省したのかしら…

*大阪truth 早乙女ウル
ダリちゃん「うーえーかーらー デーリコー♪ デリコパーンチ!!」
早乙女ウル「………(無言で去る)」
休憩15分を挟んで45分後…
早乙女ウル「うーえーかーらー デリコパーンチ!!」
な、なんの曲かわからんくなっとる!私の記憶違いでなければこうなはず!!嫌になったんかい、ウルちゃん…

・個人的に今回のTRUMPで残念だったのは、私の大好きな
ソフィ「あああっ!見ちゃいられない…!(´∩・ω∩`)チラッ」
ウル「指の隙間から見てるじゃないかー!!(;´Д`)」
が、なかったことです。