エメラルドグリーンの肌

ハロプロとか芝居とか漫画とかが好き。小説が書きたい。

NU版TRUMPの感想(2015年観劇当時)その1

2015年版TRUMPを見た時の感想ですが、これはまだ序文。

当時mixiで役者ごとの感想を数回にわたり書いたから、もうほんまに長い。

複数回続きます。

 

 

・私が初めて見たTRUMPは、末満さんがユーストリームで放送されたPEACEPIT版再演のtruthだった。
リリウムからこのTRUMPシリーズの世界に迷い込んだ私は、山浦徹氏演じるクラウスのあまりに悲しくて狂気に満ちたキャラクターに魅了された…

と、言うわけでTRUMPの大阪公演、marble、reverse、truthとそれぞれ1回づつ見てきました。

・初日marbleは2階席2列目、reverseは16列目下手側通路席、そしてtruthはなんと!前から5列目上手側通路席付近!
俯瞰、ちょっと後ろ、前と躙り寄る感じで様々な視点からこの芝居を観劇出来たよ。ラッキー!
初日のmarbleは、初日に見るべきではないごちゃまぜキャストなのでわりと混乱(笑)
「誰と誰がtruthで誰と誰がreverseなの?!は?!」とそっちばかりに気を取られつつも、視線的だけでなく心理的にも俯瞰で今回のTRUMPを楽しんだ。
reverseでは席が1階に降りたので客席の反応がよく感じられるように。アレンとクラウスのダンスシーン、クラウスがすごく振り回されて足元おぼつかなくなってるのがはっきりわかった。
武田クラウスだけかと思いきや、千秋楽も陳内クラウス振り回されてたよ、嗚呼…。
千秋楽truthはずっと泣きはらしてたな。回を重ねるごとに切なさややり切れなさが募って、この苦しさが気持ちよくて気持ちよくて。
大千秋楽のカテコのスタンディングオベーション、立ち上がる瞬間「ああ、私はやっと見届けられた、TRUMPの輪廻を見届けたんだ。はじまりなのにこれだけずっと生で見られなかったけど、やっと見届けたんだ」って思って、涙がどんどん溢れたなぁ。
しかしその涙もお祭り騒ぎな大千秋楽のカテコの前に引っ込む。
ま、これはまた別の時に詳細レポを…

・今回は、D2版TRUMP以降展開されたTRUMPの続編LILIUM、TRUMPの前日譚SPECTER、SPECTERパンフに収録された書き下ろし小説などの内容をうけて改訂されブラッシュアップされた新生TRUMP。
思わず「おおおっ!」とのけぞっちゃう追加シーンが盛りだくさんで、初日は情報を全シリーズ分整理するので必死に…
挙げるならば、LILIUMをうけて追加されたソフィーとウルの会話、印象的に繰り返される「永遠の繭期」という言葉とか。
またはSPECTERの流れを汲んでガ・バンリとソフィーの関係性が大きく変わっており、SPECTER見た人間は超うるうる…わしもうるうる。

他にも冒頭の盗賊のセリフがかわってたりとか、ティーチャーグスタフとティーチャーミケランジェロの過去に触れる会話とか、細かいギャグパートがなくなってシェイプアップしてたりとか(これ残念…)あとダリちゃんの椅子がパンいちじゃなかったり(笑)
とにかく違いを追うのにあっぷあっぷした。

そんで、私はサナトリウムクランから辿って、ついにギムナジウムクランにまでやってきてしまったんだな…って感慨深かった。

こんなに胸が締め付けられるくらいに夢中になるなんてね。

・キャストパレードを見た時の高揚感。クランの男の子達が二人一組でワルツを踊るあのはじまりからもう切なくて切なくて、リリウムの「共同幻想ユートピア」の女の子たちのワルツの姿も重なってなぁ…
あと、すごく印象的なのはやっぱりクラウスとアレンのパート。
アレンに思いっきり振り回されて投げ出されるみたいに舞台中央に佇む陳内クラウスに「ああ、あんな絶対手に入らない子どもなんて好きになって心奪われてしまうなんて、本当に馬鹿だなぁ…」って胸が締め付けられてしまった。

やっぱりクラウスとアレンが好きなんよなぁ…正しくは2人の関係性がだけど。

・今回一番印象的だったのはアンジェリコ様だなぁ…
田村アンジェリコ様が今までのアンジェリコ様とあまりにも違って、絶対悪感がなかったから拍子抜けしちゃったんだけど、まさか、まさかなぁ…
あんなにもラファエロのことが好きだったなんて…自分の保身の為でも何でもなく、ラファエロに憧れて実力で肩を並べたいなんて、思っていたなんて…

切なくて切なくて、初日ではこのシーンで一番泣いてしまったよ。末満さんはやっぱりひどい…最高です。
この、心を散り散りにされてしまう感覚。これが欲しくてTRUMPシリーズ追ってるよ。

・そのままreverse、truthと見進めていくにつれて、初日では目を潤ませる程度だった悲しいシーン達で次第に涙の量が増える増える。
大千秋楽のtruthなんて泣き腫らしたもんね。
やはり会場全体で一番啜り泣きが聞こえたシーンはアレンの最期。クラウスの手はどうしてもアレンに届くことはない、というより届かせる勇気がないというか。届かせちゃだめなんだけども。
今回はアレンの解釈も思わず変わってしまうくらい、武田アレン、陳内アレンと全然違うアレン。
でもそのベースに赤星アレンがあるような少年性が大事にされており「そうそう!D2版のハンサムなアレンじゃなくて!こっちなんよ私の中のアレンは!!」と嬉しくなった。

・クラウスも、陳内クラウスは相変わらず陳内さんにしかできない新機軸のふわふわした可愛いクラウスだったし
(末満さんもやっぱりそこを評価して彼をD2版から据え置きでキャスティングしたみたいね)
武田クラウスはちょっと山浦クラウスを思い出しちゃう、ちゃんと「学校の先生」してるクラウス(むしろ山浦クラウスよりしっかりしてた気もする)で思わず胸が高鳴ったし、やっぱりクラウス/アレンのことは語りだしたらキリないからまた別のとこで書きます。

・ソフィー/ウルについてなんでなんも言わんねんって感じやねんけど、いや、役者語りになっていって長くなるから、別記事で書こうと思ってて…
いやはや早乙女友貴くんはソフィーもウルも全く新機軸のキャラ作りで、ずっごく人間臭くてびっくり。
私は2回早乙女ソフィーを見て、最初はその滑舌の悪さとか気になっちゃって不安になったりしたんだけど、後半の追い込みの凄まじさで「こんなソフィー見たことない!」って舌を巻いた。
高杉真宙くんは私この子のこと全然知らなくて、でもそのビジュアルのソフィーを見たらあまりに中性的で美少年で、すごくLILIUMの工藤遥ちゃんを思い出したから「ああ、このソフィーが…」って腑に落ちた。
でも高杉くんのウルもやっぱり新機軸ですごい。今回はどちらもウル役での演技が特に光っていたね。

・TRUMPについて語るとなったらやっぱり役者を語るのが人の常なので、次の記事で書きます。
もう記憶消えかけてるんだけども、ほぼ日手帳に毎日観劇記録書き溜めたからなんとかかけると思う。