エメラルドグリーンの肌

ハロプロとか芝居とか漫画とかが好き。小説が書きたい。

2016年ゴーゴーボーイズゴーゴーヘブン見た時の感想文

Facebookに載せたもの。

 

松尾スズキ氏作・演出・出演のゴーゴーボーイズゴーゴーヘブン見てきました。
なんと10年ぶりくらいに戯曲まで買っちゃった。
久々に観劇後の気持ちが言語化できない…

革命、宗教、少年売春、同性愛、日本人…と色々なもの内包してたけど、結局はままならない「夫婦」というものを描いた芝居だったのかな?と。
夫婦が揃うシーンがラストだけってのでやっとわかったので、観劇中フォーカス合わせるとこ間違ってたのなぁ、わしは。

この話の舞台は、テロリストと化した反政府軍が国家転覆を伺う、実に今のご時世な発展途上国だけれど、
生バンドが三味線に長唄に囃子に笛、あとキーボードとバイオリン、
そして伊藤ヨタロウさんというぐっちゃぐちゃな格好良さで、とにかく最高。
だってこのバンド陣みんな黒の小袖&紋付袴姿なんだぜ。
オープニングのオケピに照明が当たった時の、あの格好良さ。鳥肌たったね。
日本から一番遠い国で、日本を描いてるんだというのが、ここでわかる。

 

寺島しのぶはこれぞ女優〜って感じ、さすがの体当たりっぷり。
吹越満 変化自在、松尾スズキ氏とごっちゃになるくらいにこの人も動きが変。
岡田将生 美しい、とにかくギリシャ彫刻のような、全てが完璧な作り。ゴーゴーボーイは思ってたよりピュアで幼かった。
そんで阿部サダヲ氏、やはり死ぬほど"好み"な俳優。全てが私の好み。
グロテスクさと可愛さのちょうどいい境目にいる存在。
飛び道具扱いもいいけれど、翻弄される者の色気もちゃんとある。今回もそのギョロギョロした瞳が濁ってる、最高of最高。

そして松尾スズキ氏の舞台は松尾スズキ氏のためにある。
いつだって松尾氏が2幕開けくらいに歌って踊る。これがなくっちゃ、松尾は。

全ては松尾スズキ氏の掌の上。