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エメラルドグリーンの肌

ハロプロとか芝居とか漫画とかが好き。小説が書きたい。

工藤遥卒業について推敲もせず書いた

とうとう10期から卒業メンバーが出てしまった。 しかも、誰も予想してなかった末っ子の工藤遥

よりによって私は、卒業発表の場に居合わせてしまった。 元ジャニオタで現ハロヲタ、ハロ現場は初めての従妹が、びっくりした顔を向けて私の腕を掴んだのは覚えている。 その後はただ呆然として、身体を乗り出し舞台を見つめる従妹の背中を見つめていた。 身体がどんどん傾いて、椅子に倒れ込みそうになってる私の頭の中では、この言葉だけが繰り返されていた。

「まーどぅーじゃなくなっちゃう、まーどぅーじゃなくなっちゃう、まーどぅーじゃなくなっちゃう…」

こんなに完璧なアイドル2人組はいないのに。 すべてがアニメみたいに出来すぎた、完璧な存在だったのに…

正直に言うと私は10期で一番最初に卒業するのは、私の推しである佐藤優樹だと思っていた… 何度も本人がそういう発言をしてたからだ。 卒業後は作曲の勉強をして作曲家になって欲しいなーなんて、ファンのくせに何故か卒業前提で妄想したりとか、わけのわからないことをしていた。 そうやって、推しが卒業する時の心のショックを軽減する予防策をとっていたのだ。 なんとも卑怯というか、卑屈というか… 私らしく最低なファン心理であった。

そんで、どぅーは残ってくれると思ってた。 何だかんだで飯窪さんが年功序列で参謀系のリーダーになって、 どぅーとあゆみんは腹心としてグループを支えてくれる、そういう未来を予測してた。 みんなの予想はどぅーがリーダーの娘。だったんだね。

ここまで読んでもわかるように、私は10期が大好きだ。 〇期ってくくりでまるごと好きになったのは10期が初めて。 10期は一言で表すなら四姉妹。 冷静で聡明な長女と、 一生懸命な次女と、 ふしぎちゃんな三女と、 しっかり者だけど子供っぽい末っ子。 四人揃っているからこそ力を発揮する、10期はそういう世代だと信じていた。 そのわりに「まーちゃんが最初に卒業する」なんてひねくれたことを考えてたけど、 この子は後ろを振り向かずに新しい場所に行くタイプかなって思ってたから。 だから、まーちゃんが卒業しても「行かないで」なんていう気は無い。 この人はきっと振り向かない、颯爽と駆け出していく。 そう信じていたからこそ、腰の怪我でよもや卒業か?!と騒がれた時は 「お願いだから、本人が納得出来ないうちに卒業するのだけはやめてくれ!! 自分で見つけた目標の為にここを去るのならば全力で応援するけれど、悔いが残るように卒業だけは、お願いだからやめてくれ!!!」 と、一心に願ってたけど、 こんなことでまーちゃんはいなくならない、とも確信していた。 こんなところで「もう、やーめた」とは絶対ならない、まーちゃんは気が強くてきかん坊だから、絶対居なくならないって。

だからまーちゃんは帰ってきてくれた。 でも、予想もしていなかったどぅーが、モーニング娘。'17を去るという。

どぅーが、まーを置いていく? その逆はあり得るけど、どぅーが先に卒業する??? 置いていくなんて言い方は正しくないし、実際私もそんなふうには思っていない。 まーどぅーは実はそこまでニコイチじゃないことだって知ってる。でも、なんていうか…こういう言い方になってしまう。

客席に倒れ込みそうになりながらも、 私はハッと我に帰り、モニターを見つめた。 10期メンバーの顔が映されたからだ。

10期の長女と次女は、末娘の決意に思わず涙を滲ませていた。 でも、三女は泣いてない。 しっかりした表情で、前を見据えていた。

「まーちゃんは泣いてない。ならもう、何があってもきっと大丈夫」

本気でそう思った。 まーがどぅーを見送れるんならば、 まーもどぅーも、何があっても、 どこに行っても、絶対に大丈夫。

私は物凄く安心して、今回の春ツアー最後の最後の曲「ブラボー!」に全力で打ち込むことが出来た。

でも、このツアーのセトリきっかけでDLして予習していたこの曲が、もう全て今日のこの日のハルちゃんのことを歌っているようで…

「無邪気な君が 好きさ 好きさ 好きすぎるさ」

譜久村リーダー達のアドリブでセンターに引っ張り出されて、 びっくりしながらも泣き笑いで歌うハルちゃんの顔を、この歌詞を聞くたびに思い出す。

この時にやっと私は心から泣くことが出来た。 今のこの瞬間に泣いて、今のこの瞬間のハルちゃんを目に焼き付けなければ。

でも、その長い手足、美しい肢体が力強く振り乱されるその後ろに、私は違う誰かを見てしまった。 それは…ファルスだ。

バチンっと頭の中で電気が走ったみたいに、私は気付いた。 「この子は、ファルスに引っ張られてしまったのだ」 ファルスが奪ったのは、あやちょの心でも、ハロヲタの心でも、TRUMPファンの心でもない。 工藤遥の心だったんだ。 彼女の卒業を、TRUMPファンの幾人かは「ファルスが夢から醒めた」と表現していたが、私はむしろ逆に感じた。 工藤遥が繭期に捕らわれたまま、その向こう側に行ってしまったのだ。 「ハルちゃん、そんなに、そんなにファルスが好きだったんだね…」 そう思うと切なくて、 それでも、その虚構の存在の背を追って新しい世界に行くというのならば、 私はただただ、応援というささやかな手助けをするだけだと、そう思う。

私は、ハルちゃんの卒業の決意を、生で、この耳で、この目で、見届けられたのだ。 まーどぅーが大好きな者として、こんなにも、こんなにも幸せなことは無い。