エメラルドグリーンの肌

ハロプロとか芝居とか漫画とかが好き。小説が書きたい。

NU版TRUMPキャスト別感想 ガ・バンリ&ピエトロ(2015年観劇当時)

◎ガ・バンリ/ピエトロ
・平田ガ・バンリ/ピエトロ
・平田バンリはノームがそのまま成長した感の強い、優しいバンリだったね。
友達がいるかいないかって話をソフィとする時の優しい顔優しい声…ソフィに出会えて心から嬉しいのが伝わってくる。
・クラウスに対して敵対心丸出しなところとか、心からソフィが大切だから絶対に近付けたくない背負うものがある人の顔をして警戒してて、バンリちゃんを見てると「本当に今回は新生TRUMPなんだなー」と思ったり。
・初日は2階席だったから遠くてわからなかったんだけど、大千秋楽の前の方の席でウルを押さえつけソフィを守ろうとする必死な顔をはっきりと見る。そして予言された通りの呆気ない、最期。
あそこでソフィが死んでもバンリちゃんは悲しんだだろうけど、ソフィがああなってしまった事実にも、バンリちゃんは心から悲しむだろう。バンリちゃんも報われない。でもTRUMP内では比較的報われてる人だと思うんだけどね
・今回はSPECTERを受けてとても奥行きが出来たキャラだったから、やっぱりトリックスター的なポジションとしてはこれ以上なく美味しいキャラ。
あっけなく死んでしまう最期にも説明がついた今、すごく印象的なキャラになった。前はトリックスターな"だけ"だったもんね。
・初日marbleは覚えてないんだけど、大千秋楽truthのネタ。
サバをよんで転校してきた上に「馴れ合うつもりはない」とケンカ売りまくるバンリちゃんにキレるクランの生徒たちのヤジ(おそらく日替わりネタ)
生徒「なんだとコラァ!てめぇ、足がみじけえんだよ!!」
ひ、ひどい!しかも本当にちょっと短い!(笑)
そして顔はキメたままなのにめっちゃズボンを引き上げだす平田バンリ。引き上げすぎてケツに食い込んどる!!めっちゃ気にしてるやん!!
要らぬサービスシーンになってました。

・平田ピエトロはキャストパレードから強烈に可愛くってびっくり!!最初ネタで博多弁喋ってるのかと思いきや、ずっと博多弁だし!可愛い!超可愛い!!なんて新しいピエトロだろうか!
ピエトロっつーのは可愛くて良い子でそしてとても切ないキャラクターだけど、平田ピエトロはあまりにも可愛すぎる!!こんなの!最期を知ってるから悲しいやんか!!(;o;)
・このピエトロはアレンが変なこと言っても否定しないんだよ、アレンをすっごく可愛がってるの。
ギルドから派遣されてきたヴァンパイア・ハンターとしては1人の人物に肩入れしすぎなのでは…
と思ったがガ・バンリだってソフィに肩入れしすぎてた。ソフィとクラウスの接触を避けさせるためとは言え…ヴァンパイア・ハンターさん達は私情を持ち込む人たちですね(笑)
・しかし平田ピエトロがこんなにアレンを可愛がったのはひとえに、陳内アレンがアホ過ぎたからでは(笑)アホすぎるっつーかもっと先天的な障害っぽいというか。
平田ピエトロは陳内アレンを「俺が守ってやらなきゃ」って思ったんだろうな…だから1番言っちゃいけないけど、この人しかどうしようもないクラウスに頼っちゃったんだろうなぁ。
・あまりにも可哀想な最期も含めてピエトロはめっちゃ好きなキャラだなー…

◎大塚ガ・バンリ/ピエトロ
・大塚バンリの力強さよ。これは強いぞ、このバンリ。平田バンリは裏工作とかこなすのうまそう、大塚バンリは暗殺とか1人で敵地に潜入とかそういうのこなしそうな武闘派バンリ。
SPECTERの中山バンリ(ソフィ)思い出しちゃう荒々しさ。自分を救ってくれた人を継いでる感じが、平田バンリとは違うSPECTERでのキャラ像の継ぎ方だなと思ったり。
・そして何よりこのバンリ、ソフィを守ろうと必死な家族感がすごかった。
ウルを押さえつけた時の「頼むからやめてくれ!!」って叫びが忘れられない。血は繋がらなくても、ソフィはバンリにとっての唯一の遺された肉親なんだ。すごく兄貴分っぽいバンリ。
普段2人で話すときはあんまりベタベタしない距離感だっただけに、あの最期のウルへの叫びは切なかった。
・ドレッドヘアでえっらいワイルド。SPECTERのノームの何がどーなってこんなアフリカ人みたいな見た目に…なんかそれも面白い。
すごく大塚さんが気になってTwitterもフォローしはじめたよ。やっぱり関西小劇場の人はいいよね。見てるこっちも肌に合うんよ。
・転校初日のヤジネタ、大阪reverse
平田バンリよりケンカ売り度が高い粗野な大塚バンリちゃん。
生徒「なんだとコラァ!腐ったジャガイモみてえな顔しやがって!!」
ひ、ひ、ひ、ひ、ひどい!!!!ひどすぎる!!!!!(笑)
イケメン枠じゃないからって!ひどい!(このフォローもそれなりにひどい)

・大塚ピエトロはいかついですね(笑)
今までのピエトロよりもでっかいということもありめっちゃ男子なピエトロ。
今回はアレンがtruth,reverseともに可愛い系だったので(大阪公演ではどちらのアレンも可愛い系でした、東京のmarbleでは陳内アレンがちょっと演じ方変えてみたりしてた様子)やっぱり大塚ピエトロも振り回されつつも兄貴分だったなー。
・つーかあれだ、truthは陳内クラウスに武田アレンと電波2人組だから、大塚ピエトロまでかわいい系になったらもう全然収集がつかない(笑)
武田アレンはもちろん陳内クラウスも百年前の時間軸でさえなんか危うい人だから、大塚ピエトロがしっかりするしかなかったんだなぁ。
・いやしかしピエトロって物語の外にいるキャラだから歴代のキャスト達、楽しそうに演じてるよな。個人の意見ですが。また逆の役がガ・バンリで話を二足三点させる大きな役どころだからなおさら。
・大千秋楽truthにて
アレンとピエトロ初登場シーン。
大塚ピエトロ「早くこっち来い!ダッシュー!ダッシュー!!」
武田アレン「だっしゅ~☆(・∀・)」←あざといけどかわいい。
大塚ピエトロ梯子を下すが絡まってしまいガッタガタである。
大塚ピエトロ「早く!ティーチャー達に見つかる前に云々(覚えてない)」
武田アレン「は、梯子がガタガタだよ…?(・ω・)」
そのセリフをまったく受けてくれず話を先々進めてしまう大塚ピエトロ。しょうがなく登る武田アレン。
大塚ピエトロの華麗すぎるスルーでした。

◎バンリちゃんとピエトロはなー…本当に大好きなんよな。どっちも世界の外にいる人で、おいしいんだけどすごく悲しくて…
SPECTERで思いっきりキャラクター像が深まっただけに、3人目の主役みたいなポジションに。元々SPECTER以前から大好きなんだけども。

ところで私、何故かPEACEPIT版再演をUstreamで見た時からガ・バンリのことをバンリちゃんって呼んでて、マジでなんでバンリちゃんって呼び出したのか思い出せんのよ。なんで?なんでなん???ちゃん付けイメージから遠い人なのに、なんで?

NU版TRUMPキャスト別感想 ラファエロ&アンジェリコ(2015年観劇当時)

ラファエロ/アンジェリコ

山本ラファエロ/アンジェリコ
・山本匠馬さんのラファエロお兄ちゃんがすごく理想的なラファエロお兄ちゃんで嬉しい!そう、私の中でのラファエロお兄ちゃんはこういう男らしくてかっこいい人なの!クールなメガネエリートじゃなくてね❤
・今回はじめてお兄ちゃんがどれだけ追い詰められているのかを知る。ずっと強い人だからウルやデリコ家の面子を守ってるんだと思ってたけど、この人もお父さんに愛されたいからウルを守ってるだけの、あまりにも可哀想な子供だったんだ。
ソフィの憧れの人という描写も増えたのに、ラファエロを深く描けば描くほど彼の抑圧されてきた生い立ちが見えてくる。ラファエロもやっぱり、繭期の少年だったんだなぁ。
・私が山本ラファエロ見たのはmarbleとtruthだったので合計2回。山本ラファエロと高杉ウルは強いお兄ちゃんと線が細く可愛い高杉ウルだったのでまるで少女漫画みたい。
山本ラファエロと早乙女ウルは、なんて強そうな兄弟なんだ!ちゅーか実際強いし。貴族っつーか騎士のお家なのでは?デリコ家。肉体言語で全てを教えてそうな武の多い文武両道臭がした。

・山本アンジェリコは、アホだろ。あれはただのアホだ!ジョルモロと一緒に肩組んで喜んでただのアホの息子や。三馬鹿トリオや!!!
今回はアンジェリコ様のキャラクターが深く掘り下げられてPEACEPIT版やD2版とは大きく印象が異なったけど、山本アンジェリコ様は古き良き、クズ中のクズなんだけどどうしても憎めなくってチャーミングってのが全面に出てて嬉しい!
今回のアンジェリコ様にも泣かされちゃったけど、私はやっぱり下衆の極み男子だけどどうしても可愛いアンジェリコ様が好きなの。
つーかライダー経験者俳優なのにすごく関西小劇場臭したんだけど、なにあれ…
・中の人がマッドマックスにハマりすぎてTwitterの写真がV8ポーズばっかだったけど、大千秋楽のWアンジェリコフィーバーの時にWアンジェリコとジョルモロとV8ポーズしてたってマジっすか?!
その時私はバルコニーとクラウスとアレンばっか見てたよ…くっそー!
・大阪reverse、アンジェリコ様が自らの夢を語るシーンにて。
Rジェリコ「この俺には夢がある!(うろ覚え)」
ジョルジュ「お花屋さん!」
モロー「大阪都構想
ジョルジュ「ケーキ屋さん?!」
モロー「大阪都構想
山本アンジェリコ様は橋下チルドレンなのか?!
あと、事あるごとに唾を吐いて威嚇するので、お前はラクダか?と思いました。
・真面目な感想ー。今回はアンジェリコ様とラファエロお兄ちゃんの関係性の変更点がデカい。関係性っつーか、アンジェリコ様の心情な。
私はあれ、田村アンジェリコではじめて見て初日観劇で一番泣かされたんだけど、山本アンジェリコ様の田村ラファエロへの執着心はちょっと猟奇的であり、泣くっていうか薄ら寒い怖さすら感じたよ。
山本アンジェリコの田村ラファエロへの思いは征服欲なんじゃないかな?
ラファエロと肩を並べたかったのがtruth、ラファエロを信頼する片腕として従えたかったのがreverse。
山本アンジェリコ様は死に際に「ラファエローー!」って絶叫してたというレポもあったし(わしは一度しか見とらんのでうろ覚え)やっぱ征服欲みたいって思ったよ。

田村ラファエロ/アンジェリコ
・私今回、はじめてreverse軸のメガネお兄ちゃん見た。PEACEPIT版もD2版もtruthしか見たことなかったんだよー
だから、あーこんな感じの秀才系エリートなのか、と。Tが炎ならRは氷なのねぇ。
・田村ラファエロお兄ちゃんは「大人が間違ったことをいうはずがない」って思い込んでそう。自分に選択権がないことに何の疑問も持っていなくて、大人の都合で突然「それくらい自分で考えろ!」って放り出されて絶望しそうな…
山本ラファエロは抑圧されている自覚があって、田村ラファエロはそれすらわかっていない、あまりにも可哀想な「親にとって都合のいい子」。ACじゃん。
・線の細いお兄ちゃんだから、高杉ウルと並ぶと乙女ゲーみたいでしたな。でもこのreverseデリコ家で然るべき、みたいな。こんな融通のきかない長男だから、次男はおちゃらけた振りをして「兄さんとは違うんだ」って主張してるのね。
・私が見た大阪reverseでのダリちゃんとのやりとり。
ダリちゃん「(椅子がはけて)どうだラファエロ、ちょっと(椅子を)やってみんか」
何を思ったか田村ラファエロ、無言でダリちゃんの後ろに移動し四つん這いになる。
ダリちゃん「ま、まさか本当にするとは…」
とりあえず座るふりはしてみるものの、空気椅子のくだりと同じでやっぱりやめて何事も無かったかのように話し出すダリちゃん、しれっと元の位置に戻ってる田村ラファエロ
ダリちゃん「あっ、もうやめるのか…(笑)」
なんでちょけたん、お兄ちゃん??

・そんで!田村アンジェリコよ!!私の個人的な好みもあるけどラファエロ/アンジェリコのキャストはTが至高!!!
もう今回Tジェリコの中の人がミュージカル俳優ってことで、アンジェリコ様が王子様のようよ!
・どうしようもねぇクズだけど超チャーミング、それこそがアンジェリコ様の魅力だと思ってた私は
「なんだこのクズのくせに可哀想になってくるアンジェリコ様は?!これじゃあ後味悪くなる!アンジェリコ様は同情かっちゃダメだろ!」って憤ったんだけど…
まさか!まさかの!!
そんなに!そんなに素直にラファエロお兄ちゃんへの思いを吐露するなんて…!!
そんなに、そんなにラファエロお兄ちゃんのことが好きだったんだね…友達になりたいっていうのは世渡りのための策略じゃなくて、本心だったんだね…!!!
なんて、なんて健気なんだ…
田村さんをアンジェリコ様にキャスティングした意味が、あの時やっとわかったよ…!!!
・田村アンジェリコ様の山本ラファエロへの感情はやっぱり憧憬だよね~
肩を並べたかったんだね、ラファエロみたいになりたかったんだね…
でも全然手が届かないし自分をみてくれもしないから、気を引きたくて気を引きたくてしゃーなかったんだね…
初日で一番泣かされたのが田村アンジェリコの感情の吐露だったよ…
・ジョルモロを踏み台にしてのミケちゃん見下しは可愛かったですね…なんかこう、田村アンジェリコ様はお坊っちゃまが精一杯虚勢をはって偉ぶってるのが微笑ましくって、可愛いですね…

 

NU版TRUMP キャスト別感想ソフィ&ウル (2015年観劇当時)

 

◎ソフィとウル

高杉ソフィ、ウル
・オーソドックスなソフィ。心根の優しさ、本質的な大人しさ。ザ・美少年キャラ。マジで萩尾望都先生の漫画から飛び出してきたかのよう。
・LILIUMファルス役の工藤遥の面影も感じさせる中性的な顔立ちに切なくなる。こんなに優しい子だったのに…後日家でLILIUM見てたら工藤遥の姿に高杉ソフィがかぶるかぶる。ファルスの正体がソフィ・アンダーソンだと明かされるシーンで今まで以上に泣き腫らしてしまった…
・クラウスを拒絶する言葉「僕は、永遠の命なんて…いらないよ…」その言葉の弱々しさ、なんて優しいのか。やっぱりソフィは誰かを憎んだりとか出来ないくらいの子だったんだよね。
もう過去形だよ。なんて残酷なのか。
・ウルに手を伸ばすクラウスに対して、初めて誰かに敵意を剥き出しにする様に、中の人19歳の若さを感じた。この歳の男の子にとって、何よりも大切なものは友達なのね。

・ウルはびっくり、すごくフランクで、ヘラヘラして恐怖から常に目をそらしてなんとか正気を保っている。なんて健気な…ソフィを虐めるヴァンプの男の子3人組にも波風を立てるような物言いはせず、どちらもいなす様が自分の身分をわきまえた両家のご子息らしい。
どんなにお調子者を気取っても隠しきれない育ちの良さ、それゆえの自分の出生への絶望が本当に健気。
・対するラファエロは優等生感あふれる田村ラファエロだったので、高杉ウルはお兄ちゃんへのコンプレックスでジリジリしてる、そんな焦りが見えた。
今までのウルも優秀で純粋なヴァンプであるラファエロへのコンプレックスを隠すことないキャラだった気が、する。(映像のみ視聴奴…)
・両家のお坊ちゃんが破滅していくその姿の痛々しいこと…ソフィとウルの攻防、この線が細く美しい姿からは考えられないほどのなりふり構わぬ様、こんな風にしか生まれて来れなかった高杉ウルのどうしようもない悲しさ、良い。
このウルはソフィだからトドメを刺せなかったんじゃなくて、誰が相手であってもトドメを刺せないんじゃないだろうか。本質的にお坊ちゃんなのだ。
どうしようもなく優しい。これは高杉くんの演じるソフィ/ウルともに共通しているね。

早乙女ソフィ/ウル
・私は2回見た早乙女ソフィ。その滑舌の悪さにヒヤヒヤするものの、終盤の爆発力が凄まじい。
このソフィは大切な人を守るためならば誰が相手でも刃を振りかざしそう。これは早乙女くんがサムライだからなのかしら。
・早乙女ソフィはクラウスへの怒りを早々に爆発させてる。高杉ソフィは戸惑いの方が大きくて「永遠の命なんて…いらないよ…」って息も絶え絶えに言うのに、早乙女ソフィは「永遠なんてクソ食らえだ!!」と早々に啖呵を切ってた、ような、気が…
・早乙女ソフィはこんな状況に生まれてなければ、やんちゃで元気な普通の男の子だったろうな…って思う、そんなifストーリーが浮かぶソフィだった。
でもあまりに武闘派で血気盛んなので、LILIUMのファルスには繋がらないなぁ。めっちゃスーパーサイヤ人になってクラウスを追ってそう(笑)
少年ジャンプソフィ。

・早乙女ウルすごい!手放しに褒めるぞ、このウルは本当にすごい!
もちろん高杉ウルも隠しきれない両家のお坊ちゃんっぷりとかすごく良かったんだけど、早乙女ウルの感情を爆発させる鉄砲玉みたいなウル、本当にすごい!!
・高杉ウルはおどけて見せることで死への恐怖や自分の境遇の残酷さから目をそらして自分を守ってたけど、早乙女ウルはそれがどうしてもできない。真っ向からぶち当たるしか出来ないから、ソフィを虐めるヴァンプ達に敵意をむき出しにするし、反抗的な態度でお兄ちゃんやお父さんに歯向かっていく。
素直で正直で子どもっぽい、なんともグレっぷりが可愛らしいウル。
・このウルはお兄ちゃんが大好きなんだなっていうのがビシビシ伝わった。
また山本ラファエロが硬派で強いお兄ちゃんやから、早乙女ウルの粗暴さとかは強いお兄ちゃんへの憧れから、自分なりの強さを演じての結果ではないか?と邪推。
でもやっぱ、グレるってのは相手の気をひきたくて甘えてるってことだから、早乙女ウルはお兄ちゃんが好きなんだよ。
わかりやすくグレちゃう子は大好き。可愛い。
・永遠の命を求めて狂気に転がり堕ちる早乙女ウルは本当に見事。「ようこそクランフェストへ」のシーン、早乙女ウルまともにお辞儀してないの。目はうつろ。その追い詰められていく様が辛い…
だんだん狂っていく悲しい少年の生々しさ。ダンピールであることを告白してからの転がり落ちるかのような発狂ぶりがただただ悲しい。この子は恐怖を誤魔化せないのだ。真っ向からしか何事にも取り合えない。
彼はアンジェリコに刺されてから目もあまりちゃんと見えてないのではないか?失血しすぎて。なりふり構わずボロボロになる様が悲痛で見ていられないくらい。
・ソフィとの一騎打ち、そしてトドメを刺せない早乙女ウル。このウルは自分の意思でソフィを刺さなかった感。ソフィだから刺せなかった。誰かを思う気持ちを隠せないウルだった。
今までそのお坊ちゃんゆえの大人しさのせいでイマイチ共感できないのがウルというキャラだったんだけど、今回すごく入り込みやすかった。この子はどうしようもなく素直で、優しいのだ。
・このウルは本気で「可愛い女の子をたくさんだ」って言ってる感あるね。ガチでハーレム作るつもり(笑)
早乙女友貴さんは感情を爆発させる熱い役がハマってる人なんだねぇ。

◎おまけ
・今回、Twitterで他の方の意見を見て私、やっと気付いた。
ウルがソフィを刺せなかったのは、TRUMPのイニシアチブが働いてるってのもあるからだってことに。
ずっとずっと、ウルがソフィを友達だと思ってるから刺せないんだと信じてた…
もちろんTRUMPがあのままウルの好きなようにさせるわけないから、本当に刺すそぶりを見せたらラファアンみたいに燃やしちゃうんだろうなとは思ってたけど…そうか、そうか…TRUMPのイニシアチブのこと、忘れてた…
ソフィを刺せなかったのは、100%ウルの気持ちだとは限らないんだよね。

こんなこと、気付きたくなかった…

・デリコ家秘伝の技アドリブ集(うろ覚えです)
*大阪初日marble、高杉ウル
ダリちゃん「おおおお~っ!髪の毛ざわざわ~、腕の筋肉ムキーッ、腹筋もシックスパックにムキーッ、太腿もムキーッ、お尻の筋肉もムキーッ!…あ、これは別にやらなくてもいいや…おおおおお、デリコパーンチ!!」
高杉ウル「…うわぁぁぁぁーーっ!!」(飛び出す)
大阪初日で舞い上がってしまい、お尻の筋肉とか下ネタ(?)も飛び出してしまったから、このくだりはやらなくてもいいとフォローするダリちゃん。
しかし恥ずかしさで躊躇いを見せながらも、休憩15分と本編45分後にちゃんと高杉くんは「お尻の筋肉もムキーッ!」をやってたよ。良い子やね。

*大阪reverse 高杉ウル
ダリちゃん「おおおおお~っ!髪の毛ざわざわ~、デリコパーンチ!!」
高杉ウル「?!…う、うわぁぁぁぁーーっ!!」
あまりにもあっさりしたネタに明らかに拍子抜けした高杉ウル&客席。特にそのことには触れないダリちゃん。前日のmarbleでいろいろやらせ過ぎたことを反省したのかしら…

*大阪truth 早乙女ウル
ダリちゃん「うーえーかーらー デーリコー♪ デリコパーンチ!!」
早乙女ウル「………(無言で去る)」
休憩15分を挟んで45分後…
早乙女ウル「うーえーかーらー デリコパーンチ!!」
な、なんの曲かわからんくなっとる!私の記憶違いでなければこうなはず!!嫌になったんかい、ウルちゃん…

・個人的に今回のTRUMPで残念だったのは、私の大好きな
ソフィ「あああっ!見ちゃいられない…!(´∩・ω∩`)チラッ」
ウル「指の隙間から見てるじゃないかー!!(;´Д`)」
が、なかったことです。

NU版TRUMPの感想(2015年観劇当時)その1

2015年版TRUMPを見た時の感想ですが、これはまだ序文。

当時mixiで役者ごとの感想を数回にわたり書いたから、もうほんまに長い。

複数回続きます。

 

 

・私が初めて見たTRUMPは、末満さんがユーストリームで放送されたPEACEPIT版再演のtruthだった。
リリウムからこのTRUMPシリーズの世界に迷い込んだ私は、山浦徹氏演じるクラウスのあまりに悲しくて狂気に満ちたキャラクターに魅了された…

と、言うわけでTRUMPの大阪公演、marble、reverse、truthとそれぞれ1回づつ見てきました。

・初日marbleは2階席2列目、reverseは16列目下手側通路席、そしてtruthはなんと!前から5列目上手側通路席付近!
俯瞰、ちょっと後ろ、前と躙り寄る感じで様々な視点からこの芝居を観劇出来たよ。ラッキー!
初日のmarbleは、初日に見るべきではないごちゃまぜキャストなのでわりと混乱(笑)
「誰と誰がtruthで誰と誰がreverseなの?!は?!」とそっちばかりに気を取られつつも、視線的だけでなく心理的にも俯瞰で今回のTRUMPを楽しんだ。
reverseでは席が1階に降りたので客席の反応がよく感じられるように。アレンとクラウスのダンスシーン、クラウスがすごく振り回されて足元おぼつかなくなってるのがはっきりわかった。
武田クラウスだけかと思いきや、千秋楽も陳内クラウス振り回されてたよ、嗚呼…。
千秋楽truthはずっと泣きはらしてたな。回を重ねるごとに切なさややり切れなさが募って、この苦しさが気持ちよくて気持ちよくて。
大千秋楽のカテコのスタンディングオベーション、立ち上がる瞬間「ああ、私はやっと見届けられた、TRUMPの輪廻を見届けたんだ。はじまりなのにこれだけずっと生で見られなかったけど、やっと見届けたんだ」って思って、涙がどんどん溢れたなぁ。
しかしその涙もお祭り騒ぎな大千秋楽のカテコの前に引っ込む。
ま、これはまた別の時に詳細レポを…

・今回は、D2版TRUMP以降展開されたTRUMPの続編LILIUM、TRUMPの前日譚SPECTER、SPECTERパンフに収録された書き下ろし小説などの内容をうけて改訂されブラッシュアップされた新生TRUMP。
思わず「おおおっ!」とのけぞっちゃう追加シーンが盛りだくさんで、初日は情報を全シリーズ分整理するので必死に…
挙げるならば、LILIUMをうけて追加されたソフィーとウルの会話、印象的に繰り返される「永遠の繭期」という言葉とか。
またはSPECTERの流れを汲んでガ・バンリとソフィーの関係性が大きく変わっており、SPECTER見た人間は超うるうる…わしもうるうる。

他にも冒頭の盗賊のセリフがかわってたりとか、ティーチャーグスタフとティーチャーミケランジェロの過去に触れる会話とか、細かいギャグパートがなくなってシェイプアップしてたりとか(これ残念…)あとダリちゃんの椅子がパンいちじゃなかったり(笑)
とにかく違いを追うのにあっぷあっぷした。

そんで、私はサナトリウムクランから辿って、ついにギムナジウムクランにまでやってきてしまったんだな…って感慨深かった。

こんなに胸が締め付けられるくらいに夢中になるなんてね。

・キャストパレードを見た時の高揚感。クランの男の子達が二人一組でワルツを踊るあのはじまりからもう切なくて切なくて、リリウムの「共同幻想ユートピア」の女の子たちのワルツの姿も重なってなぁ…
あと、すごく印象的なのはやっぱりクラウスとアレンのパート。
アレンに思いっきり振り回されて投げ出されるみたいに舞台中央に佇む陳内クラウスに「ああ、あんな絶対手に入らない子どもなんて好きになって心奪われてしまうなんて、本当に馬鹿だなぁ…」って胸が締め付けられてしまった。

やっぱりクラウスとアレンが好きなんよなぁ…正しくは2人の関係性がだけど。

・今回一番印象的だったのはアンジェリコ様だなぁ…
田村アンジェリコ様が今までのアンジェリコ様とあまりにも違って、絶対悪感がなかったから拍子抜けしちゃったんだけど、まさか、まさかなぁ…
あんなにもラファエロのことが好きだったなんて…自分の保身の為でも何でもなく、ラファエロに憧れて実力で肩を並べたいなんて、思っていたなんて…

切なくて切なくて、初日ではこのシーンで一番泣いてしまったよ。末満さんはやっぱりひどい…最高です。
この、心を散り散りにされてしまう感覚。これが欲しくてTRUMPシリーズ追ってるよ。

・そのままreverse、truthと見進めていくにつれて、初日では目を潤ませる程度だった悲しいシーン達で次第に涙の量が増える増える。
大千秋楽のtruthなんて泣き腫らしたもんね。
やはり会場全体で一番啜り泣きが聞こえたシーンはアレンの最期。クラウスの手はどうしてもアレンに届くことはない、というより届かせる勇気がないというか。届かせちゃだめなんだけども。
今回はアレンの解釈も思わず変わってしまうくらい、武田アレン、陳内アレンと全然違うアレン。
でもそのベースに赤星アレンがあるような少年性が大事にされており「そうそう!D2版のハンサムなアレンじゃなくて!こっちなんよ私の中のアレンは!!」と嬉しくなった。

・クラウスも、陳内クラウスは相変わらず陳内さんにしかできない新機軸のふわふわした可愛いクラウスだったし
(末満さんもやっぱりそこを評価して彼をD2版から据え置きでキャスティングしたみたいね)
武田クラウスはちょっと山浦クラウスを思い出しちゃう、ちゃんと「学校の先生」してるクラウス(むしろ山浦クラウスよりしっかりしてた気もする)で思わず胸が高鳴ったし、やっぱりクラウス/アレンのことは語りだしたらキリないからまた別のとこで書きます。

・ソフィー/ウルについてなんでなんも言わんねんって感じやねんけど、いや、役者語りになっていって長くなるから、別記事で書こうと思ってて…
いやはや早乙女友貴くんはソフィーもウルも全く新機軸のキャラ作りで、ずっごく人間臭くてびっくり。
私は2回早乙女ソフィーを見て、最初はその滑舌の悪さとか気になっちゃって不安になったりしたんだけど、後半の追い込みの凄まじさで「こんなソフィー見たことない!」って舌を巻いた。
高杉真宙くんは私この子のこと全然知らなくて、でもそのビジュアルのソフィーを見たらあまりに中性的で美少年で、すごくLILIUMの工藤遥ちゃんを思い出したから「ああ、このソフィーが…」って腑に落ちた。
でも高杉くんのウルもやっぱり新機軸ですごい。今回はどちらもウル役での演技が特に光っていたね。

・TRUMPについて語るとなったらやっぱり役者を語るのが人の常なので、次の記事で書きます。
もう記憶消えかけてるんだけども、ほぼ日手帳に毎日観劇記録書き溜めたからなんとかかけると思う。

初演版‪SPECTER‬観劇当時の感想。

これまたmixiから引っ張ってきた初演‪SPECTER‬の感想です。

 

 

関西小劇場界でぶっちぎりの人気脚本家・演出家という、末満健一氏作・演出「SPECTER」(劇団Patch)を見てきました。

本作は、末満さん主催の演劇ユニット・ピースピットやDステの弟分の劇団?らしい?D2でも上演された「TRUMP」と世界観を同じくするシリーズの一つであり、
昨年ハロープロジェクトのアイドル(モーニング娘。'14選抜メンバー、スマイレージ(現アンジュルム)が出演した「LILIUM」の前日談でもあるお芝居だよーん。

物語の時系列的には
SPECTER→TRUMP→LILIUMなんだけども。

「LILIUM」から始まってこのTRUMPシリーズのファンになった私は「SPECTER」も楽しみで楽しみで、そして今年の秋にまた違うカンパニーで上演される「TRUMP」も楽しみで楽しみで、ウキウキわくわくしながら劇場に足を運んだものの、
劇団Patchさんは関西版Dステと謳われる見目麗しい男性たちの劇団なので、ファン層が若くてキャピキャピしている!
もう入場待機列にいるだけで、ハロプロヲタクのクソババアである私はジェネレーションギャップにガンガンMPを削られる!

しかもどうしても欲しくてたまらなかった歴代TRUMPシリーズのネタバレ満載なパンフレットは会場10分であっと言う間に売り切れる!
私パンフ列に並んだ瞬間に「本日分は全て販売終了しました!」のアナウンス…( ; ; )

しかし後日公式サイトでネット販売も決定してたので大人しく座席につき、平気でネタバレ内容を話す若いファンの会話を必死で聞き流し(っていうかマジで耳を塞ぎ)いざ観劇…

そんで…私がSPECTER(亡霊)にされて帰ってきたのであった…

もう、本当、まじ、まじ…

あまりの衝撃に隣の席の女性と終演後、めっちゃ語り合ってしまった。
お互い初対面なのに!思わず、よ。
っていうか私が話しかけたかったのでそれとなーく話しかけたのだが。

その方は、それこそ一番最初に上演されたピースピット版の「TRUMP」を見て、ずっとTRUMPシリーズを追っている熱心なファンだったので、思い入れも強く今作て受けた衝撃もとんでもなかった様子。

私も作中一番ショッキングなシーンで衝撃受けすぎて、しばらく内容を追えなかったしなぁ。

気が向いたら今作のDVDも予約しようくらいの気持ちだったのに、終演後即DVD予約列並んだわ。

でも今回ね、衝撃を受けたのは「ずーっと昔からTRUMPシリーズを追ってた人」なわけ。
なんで新参の私が衝撃受けたのかってのは、円盤化してない初期映像を末満さんがUstreamで事あるごとに配信してくれたからなんだけど。

なんつーか…末満さんがとてもファンを大切に思ってるんだなぁ、ってのと、やっぱり一番最初に上演したTRUMPには思い入れがあるんだなぁって、思ったわなー。

そんじゃ、ネタバレを含む感想を言おうかねー。
未見の方、DVD化までのネタバレが絶対に許せない方、興味のない方は読まない方がいいですよー。

こっから先は自己責任です。

 

 

 

 

 

 

 

 


いやぁ…もう…私は今後絶対に、生で見ることの叶わないであろうと諦めていたものを、見ちゃいましたよ、今回ね…


まさかのシークレットキャスト、ティーチャークラウス役・山浦徹氏の登場………

ああああああああああ!誰が!誰が予見したであろうかこの登場を!
しかも!D2版を見た人へじゃない!ピースピット版を見た人だけへのご褒美!!…かな?
ご褒美とみなす人もいるでしょう、でも私はショックを受けたね、心を抉られた気分さ。

忘れようとしていたものを、こんな形で思い出させるなんてって。
生で山浦クラウス観れたんだからいーじゃねーかとも言われそうだけど、
私は山浦クラウスが出てるTRUMPこそ、一番生で見たいわけ。
でもそれは実質、叶わないではないですかー。

秋にやる再再再再演の「TRUMP」も、ピースピットとは関係のないカンパニーのようだし、そもそもピースピットは活動休止してるからTRUMPオリジナルキャストが集まることはもうないだろうし。

でもまぁ、叶わないと知ってるからせめて映像化を、なんて思っていたものを、生で見られてもう…

クラナッハの研究室を訪れた人物がフードとってクラウスだってわかるとき、
私、声出しちゃいけないから我慢はしたものの、思いっきり「◯×△□!?」って声にならない悲鳴あげたからな。
そんで隣の人もあげたから、終演後話しかけたんだけど。

しかし数える程しかTRUMPを見てない私は時系列を見失い「え?!これいつの話?アレン死んだ後?ソフィは?バンリちゃんの本名がソフィ?は?へ?」ってなりましたが、
終盤につながりました、すんませんねぇ。

でもまぁアレン死んだ後のクラウスがひたすら「死にたい」としか思っていなかった事実とかなぁ…意味のない飛び降り自殺とか…つらい。

あとのちのガ・バンリちゃんになるノーム。っつーかネブラ村の真実とかよぉ、騙されたよ!
わたしゃノームが繭期の少年たちに見逃された時に「あ!ノームはダンピールなんでしょ!?」って、まんまとトラップに引っかかったよ。
末満さんの目論見通りでしょうよ、キーッ。

これはTRUMP、LILIUMを見た人をひっかけるトラップよなぁ。卑怯だぜーぃ、くそう…でも見事に騙されてどんでん返しされるのってほんまに気持ち良いよね。

今回の主役のバンリちゃんも「あれ?!随分今までのバンリちゃんとキャラが違うなぁ…バンリちゃんは末満さんの中で色んな解釈のあるキャラなの?」って思ったら、これまたトラップだしよぉ…

まぁ一番のトラップはクラナッハだけど。
紛らわしいんじゃお前ーーー!!!!もうみんな引っかかった思うけど、わしもてっきり
「この人クラウスやろ!?クラウスが名前変えたか、またはクラウスの本名がクラナッハとか、そう言うのんやろ?!
自分のこと人間や言うてるけど、正体を隠すためとかやろ!」
って思ったしな!

そんであんた、クラナッハのとこにくるのてっきり明らかなんか隠してるローザとか、
またはロダンとか意外な人物の裏切りあるか?思ったら、
まさかのキャスト表にも載ってない、誰も出るとは予測してなかった山浦徹さん演じるオリジナルのティーチャークラウスやしな!!!!

山浦クラウスに両の手を星に伸ばされてしまったらもうあんた、苦しくて苦しくてしゃーないに決まっとるやろーが!!!
でもクラウスが出てきた瞬間、時系列が本格的に分からなくなり、クラウスが天に手を伸ばした時とか「あれ?これ時代いつ???」ってなってじっくりこのシーン味わえんかった、わしのアホ。

でもさ、クラウスが子猫抱く時にさ、私の記憶が正しけりゃ天に手を伸ばしてからゆっくりと地面に下がって子猫だくよね?
これがあの…TRUMPでソフィに伸ばして、届いてしまった手を彷彿とさせて…なんとも…(;_;)

そして最後に「…アレン…」って言わせたな、末満さんめ。
あんたは悪魔かなんかか?!うわぁーーーん振り回されるよぉ~~~辛いよぉ~~~~本当に辛いよぉ~~~~山浦クラウスの口からアレンって言わせやがって~~

ま、私がSPECTERのこと語ったら、8割がティーチャークラウスの話になっちゃうんだけども。

オープニングの邪教の儀式みたいな呪文からしてLILIUMだし「エリエリレマサバクタニ」言うし、
クラナッハの読み上げる花の名前は「秘密の花が綻ぶ」の歌詞の順まんまだし、
スティグマ事件とか言うし(後日のPatchメンバー&SPECTER出演者Ustでスティグマ歌い出すメンバーもいたり)
バンリちゃんの死んだ奥さんの名前リリーだし、
リリーがやたらと神聖な花として名が上がるし、
永遠に枯れない花を作る夢はソフィに託されちゃうし、
キノコ頭のおネェ入ってる繭期ヴァンプの少年バルトロメの言動はまんまLILIUMのまーガレットだし
(誤字にあらず・しかし14,5歳の女の子がやったらあんなに可愛い言動が、成人男性がやったらひたすら怖いというこの落差)
LILIUMから入ったわしのようなハロヲタもザクザク心を刺される。

そんで、今回から参戦したキャラクターで一番好きなのはローザかなぁ。

どうしてなかなか愚かで弱くてそこがまた可愛くて好きなのよな。
バルトロメに顔面ボッコボコに殴られてるあたりは、リョナ属性がちょっとだけある私にはグッとくるものがあった(クズ)
最期の「もうお前でいいや」の怖さというか絶望というか。
プライド高くて尊大な態度の平常時ローザとは真逆の覇気のなさ、投げやりさがとんでもなく残酷で、
シャドとローザも「決して救えない愛する人」というTRUMPシリーズの因果にとらわれとるね。

でも、クラウスショックで打ちひしがれただけで、SPECTERって芝居自体はとっても少年漫画っぽくて、悲しい因果の話ではあるけれど、少年の成長が描かれているので、なかなか清々しいお話だったなぁと思う。SPECTERバンリちゃんの最期とかも、悲しいんだけど自分の死を受け入れた上で散ってるから、思い残すこともないだろうし、あれは男前で少年漫画っぽい、兄貴分キャラらしい見事な散り際であったなぁ、と。

また、殺陣シーンの多さや完成度が素晴らしくて、大満足ですよ。
若い集団だから出来る殺陣の荒々しさ、感情で斬ってる汗臭い感じ、ほんまにすごーく良かった。
歌やダンスはなくても平気、それなら殺陣をやりまくってほしい、そんな私は10年来の劇団☆新感線ファンです。

なんかもうメッタメタに繭期にされて帰って来ちゃったよ…叶うのであればもう一度見たかったけど、DVDも5/20に手に入るしね。手に入ったら一挙に見よーっと。

LILIUM初見時の感想。

mixiにあった2014年LILIUM初見時の感想を掘り出してきました。

LILIUMが初TRUMPシリーズでした。

 ##はじめての繭期2020 に乗じてこっちにもあげます。

 

 

 

 

モーニング娘。'14、スマイレージハロプロ研修生によるミュージカ「リリウム 少女純潔歌劇」見てきたよ。

もう、ストーリーの悲しさにうるうるしてるのか、メンバーの成長が嬉しくてうるうるしてるのか、自分でもわからなくなってたのであった…
むっちゃよかった。

帰りにパンフも買えたよー。
あと、アフタートークもあったから、普段の普通の女の子な娘。メンバー、スマメンバーも見られて嬉しかったですよ。

と、言うのが見た直後の感想。
自分が見たものが凄まじすぎて頭の中でなかなか消化できず、
最初はハロプロメンバーの著しいスキルアップにしか触れることができなかった。
でも、Twitterでネタバレとか、わたしはまだ未見の関連作品D2の「TRUMP」と合わせての考察をたくさん読んで、
そして行列に並んで買ったサントラも繰り返し聴いて、やっとストーリーと世界観の秀逸さに打ちのめされたのであった…

だから以下の感想は、キャストにばかり言及した観劇直後のつぶやきと、翌日に感極まって書き散らした感想がないまぜになっとります。
基本的にはキャスト一人一人について順番に書いとるよ。

凄まじい長文です。
円盤化までネタバレが絶対に嫌な人、興味のない人は読まないことをオススメします。

 

 


・最初に、今回嬉しい誤算だったのが、あゆみんこと石田亜祐美ちゃん。
あゆみんの大きくて綺麗な動きとか、よく通る声とか、空回りしそうなほどに頑張る姿勢が、すごーく舞台向きだと初めて知った。
あゆみんの第一声の堂々とした様に本当にびっくり。
歌における感情の込め具合も抜群で、歌がちゃんとセリフとして成立していたのにも感心。
うちの席からは「シルベチカなんて知らないわ」の時の、あゆみんのゼンマイ仕掛けのようなキレッキレのダンスがよく見えて満足。可愛かった。

そして、アフタートークで明かされた、実はチェリーとシルベチカは親友だった、だからシルベチカの恋人のキャメリアともチェリーは仲良かった、
それ故の本編での2人の絡みの多さだったという裏設定に、
スマホ握りしめて、思わず泣いた…

・まーちゃんはまーちゃんでした。可愛い。天使。それ以上でもそれ以下でもない。可愛い。
まーちゃんの演技って心許なくて、舞台にあんまり向いてない子だと推しの私さえ思うけど、天性の明るさ、幼さ、可愛らしさは一服の清涼剤になってたな。
セリフもソロも殺陣もあって、とっても頑張っていて、まー推しのおばはんとしては目頭が熱くなったぜ…

小田さくら嬢は絶対舞台向きだと思ってたんだけど、案の定。
あのイノセンスさ。圧倒的な歌の表現力。
声を張らずに芝居をしてもあれだけの存在感、貫禄溢れる佇まい。
オープニングの彼女のソロでわけもなく涙が出た。歌姫とはまさに彼女のこと。
その直後のキャストパレード曲での力強さはさすがの一言。めいめいとの歌唱バトルでないか。

そして、アフタートークでの小田さくら嬢の「昔はずっと死にたくないと思ってた」発言、そして千秋楽後のこの子のブログ読んで再確認…

小田さくら嬢のシルベチカはやはり当たり役であった…

本当に、あなた人生何巡目ですかっていうレベルの悟り具合。感受性の塊。

彼女の歌の上手さは技術的なことはもちろん、おそらくこういう彼女の人生観からもきてるんだろう。
小田ちゃんの初舞台がリリウムのシルベチカ役で、本当によかった…

・あやちょはもう、スノウそのまんまだったな…
あの儚さ…
自分で孤独を望みながらも、ファルスにすがってしまう弱さ、いじらしさ…美しい。
彼女も本当に当たり役。

ファルスと抱き合い、2人の関係性を匂わせるものの「あなたは嘘をついているわ…」とファルスを拒絶するその声の、この世のものと思えない可憐さ…
壊れそうな、か細い美しさこそ、あやちょの真骨頂。

あやちょのソロ曲の美しさにこれまたホロリ。
スマイレージ初期の映像見たら、あやちょは歌が不得意で不安そうに歌ってたのに、
リリウムでの彼女のソロは本当に圧倒的、あやちょにしか歌えない儚さ哀しさそして力強さ。
あやちょは本当に素敵な、スマイレージのリーダーだ。

でも大阪初日はあゆみんとタケちゃんのアドリブコーナーであやちょも引っ張り出されてしまい、
笑っちゃいけない役なのに、ずっと困ったように、でも楽しそうに、にこにこ。
あの可愛らしさ、まさにお姫様…

・くどぅーはちんこついているらしいという噂を聞き、
前半はまさにちんこついとるなぁと男前っぷりに関心してたのですが、ちんこついてるどころの騒ぎじゃねぇ、とんでもねぇ大役じゃねぇか!

しかしその大役をきちんとこなしており、歌声の力強さも素晴らしく、やはりハルはやればできる子!

くどぅーの武器は声だな、マジで。あのハスキーボイスは本当に素晴らしい。可憐でありながら、なんだか背徳的で色っぽくてゾクゾクする。

キャストパレード曲でのハルちゃんの決め場はまさに美少年。
なんの前知識もなく見に行ったので、この美少年っぷりに最初ちょっと笑ってしまったのだが、
観劇後はもうあのキャストパレードですでに軽いネタバレというか、伏線がきちんと張られていたのだな…と打ちのめされた。

うろ覚えだけど、ハルちゃんの出方だけ、準主役並みのソロだったもん。

サントラで聞く「共同幻想ユートピア」。可愛らしく歌うハルちゃんもいいんだけど、
舞台で堂々と歌い上げるその声が、姿が、本当に圧巻。
サントラとは違い、あれは本当に力強い少年の声だった。

ハルちゃん以外のキャストの合唱の時、指揮者の振りをしてるよね。あの時のファルスの狂気。凄まじかった。

そして千秋楽レポで知ったけど、カテコで感極まって泣いちゃったか…
物凄い大役を本当に頑張って演じていたものなぁ…
考えてみれば、この子まだ14歳?!
14歳で物語の核心を背負う役を、喉をからしながら必死に演じ切ったんだな…
本当にすごい、今回のMVPはまごうことなくハルちゃんだ。

千秋楽を迎えた後にupされたブログ読んだら、こっちまでまじでボロボロ涙が出てきて、
本当にしんどかっただろうけど、演じてとても楽しくやり甲斐を感じていたのが見て取れて、
ハルちゃんはこの舞台で本当に成長したなぁと実感した。

・めいめいは、1人、レミゼラブルとかエリザベートとか帝劇作品に出てる人が出てますよね?!という迫力&実力…さすがミュージカル育ち…
感情の流れを見せる上手さが本当に半端ない。
キャストパレード曲のめいめいとさくらの見つめあってのデュエットでの、まるで殺しあうかのようなむき出しの感情のぶつかり合い、
ハロプロで天才の名をほしいままにする2人に相応しい見せ場。

めいめいの役、マリーゴールドは愛を求めただけなのに、
「もう泣かないと決めた」は伸びやかでとても純粋な楽曲なのに、
マリーゴールドは希望に満ちてこの歌を歌っているのに、
実はそれは狂気と表裏一体で、彼女はもう転がり落ちるしかない。

めいめいはこの難しい歌を、
感情を押し殺し生きてきたマリーゴールドが愛を求めて自分を解放する、
そういう感情の流れを見事に表現し、そしてそれが狂気に堕ちてしまう様さえ、歌い切ってみせていた。

たった1曲なのに本当に複雑な心情が、これでもかと詰め込まれた曲。
演出家や作曲者のめいめいの表現力への信頼がなければ絶対に生まれない曲。
めいめいはハロメンでは下から数えた方が早いくらいの若いメンバーなのに…
これはまさにガラスの仮面で言うところの「芝居荒らし」じゃないか。

しかしアフタートークでの、普段はむしろふにゃふにゃした話し方の、賑やかし女の子っぷりのギャップにはやっぱメロメロ。

パンフでの演出家さんの「内包する演技に挑戦してほしい」にも納得。めいめいは発散型だもんな、典型的。
でも15,6歳の時点でこれだけの表現力のある彼女、今後も素晴らしいミュージカル女優として育っていくであろう。

・りなぷーが…まじりなぷー。まごうことなきりなぷー、地球に優しい省エネりなぷー。
パンフにも書いてたけど、こういう「素の状態が1番面白い子」って大切だよなぁと思うんスよね。
全員が全力で前のめりな芝居って役者の客観性が失われそうで、どうかなーと私は思うので。
ところで3バカの中では1番背が高かったね、りなぷー。
3バカ+チェリーの組み合わせだと、ちっこい3人の中に大きい子が1人…その絵面の完成度よ…

・もっとズッキの力強い歌声が聞きたかったなーと思ってたら、演出家さんもそう思ってたのね。やはりバランサーとして抜群のズッキ。
でもあんなに器用でなんでも出来るズッキなんだから、もっとズッキが重要な役やる芝居が見たいな…

・タケちゃん超かわいーい!もう本当に可愛い!アドリブコーナーも可愛くて可愛くてもうーー可愛かったーまんまいつものタケちゃんじゃないか。
タケちゃんの明るさと超音波みたいなあの可愛い声が、
本当このお芝居の憩いの場を作っとったな…

・かにょんはまるでアニメのキャラのような非現実っぷり。
元々二次元みたいな記号的な美少女顔だしな。あの堅苦しい口調は、一人称まろだからかな…などと邪推。元々のアニメ声も、お姉様なのにちっさいところもまた二次元。
歌の表現力はさすが初代エッグの神童!

・フクちゃんはやはりエロい。静かで冷静なお姉様の役なのに、なんともエロい。永遠に縋る弱さのあるキャラだったからか?もっと出番が見たかったなぁ…
お姉様2人はすごくアニメ的なデフォルメキャラだったな。身長差が特に。
そして1番百合百合しいですなこの2人。ファルスも交えてのお姉様組の関係性はエロい。

・最近かななんが好きな私としては、顔の造形の整い具合(美形は男装が似合う)、
優しい物腰、
男の子役だけど走り方が女の子なところを楽しんでたんだけど、
稽古場で演出家も歌唱指導の先生も涙したというおださくとのデュエット「あなたを愛した記憶」で感動。
あのみそっかすがこんなに上手になって…!

でもパンフを読んで思わず涙。かななんは稽古場でもスロースターターのみそっかすだったと。
この子はスマ加入当初から根本的に変わらず不器用なままなんだ、
でもひたすら努力を重ね続けて、最後に素晴らしいものを作り上げてくる。
この子は本当に努力と根性だけで登りつめるんだね。

なんかもう、幼虫が蛹から羽化して美しい蝶になるような、そういう尊さ、美しさ。

普段明るくてにこにこしてお調子者なかななんには、そういう美しさがある。

この曲サントラで何回聞き返しても涙が止まらなくて、嗚咽をあげてしまいそうになる。
舞台で観た時は「あのかななんが、歌でさくらちゃんと渡り合うなんて!」っていう感動で涙が出たんだけど、
1日たって改めてストーリーに思いを馳せると、あまりの切なさに胸が締め付けられる。

サントラもいいんだけど、舞台での圧倒的なかななんの歌声がもう、

思い出しても凄まじくて、
歌唱的な力強さ、
溢れ出る感情の滾り、
どれをとっても素晴らしく、
あの歌姫さくらと完璧なユニゾンを作り上げていた。
あのシーンをもう一度みて泣きじゃくりたい。

・鞘師はもう本当、優等生。求められたことを求められた通りにやる。舞台を背負うに相応しい、歌声の迫力も申し分ない。
でもその顔の赤ちゃんぽいあどけなさとか、肩に力入りすぎて頑張っちゃってるかんじが、まだまだイモっぽくてそこらへんもアイドルらしくて良い。

しかし、実は、主役でありながらむしろ影が薄くなってしまいそうなこの優等生っぷりこそが、
リリウムに張られた罠であった…という考察ブログを拝見して、背筋の悪寒が止まらなくなる。

リリーは優等生であるが故に、誰かに固執しない、誰かを特別に愛したりしない。
親友だったというスノウのことも覚えていない、生前のシルベチカとも特に深く交流があった様子でもない、マリーゴールド固執されてもリリーにとってはマリーゴールドなんて特別でもなんでもない。

だから彼女は最後、
なんのためらいもなくクランの少年少女達を道連れに、死を選ぶことが出来る。

あのシーン「えっ!?」って思ったもん。そんな、勝手に殺しちゃっていいの?と。
もうあの時点で彼女はファルスと同じステージに立って居た。

リリウム、TRUMPに一貫して流れる主題は「誰に愛されても、誰も愛さなかった者への罰」だと聞いた。

優等生リリーは、この物語におけるファルスに続く罪人だったのか。
なんとも…優等生・鞘師里保を主役にした演出家さんの、深い鞘師への理解…
感服した。

これを念頭に置いてもう一度リリウムを見たら、きっと全ての意味がひっくり返ってしまうだろう。

・前評判の良さからもちろん期待はしてたし、娘。の現場もスマの現場も行ったことあるから(研修席はハロコンで)
彼女たちの実力をわかった上で安心して見に行ったわけだけど、
まぁ、あそこまでやるとは思わなかったのです…(鳥肌)

普段は大人計画とかグロい芝居ばかり見てる私だけど、
流石にアイドルの舞台なんだから、悲劇的なストーリーでもお上品で女の子らしい空間になるであろう、と。
安心してた。

しかしまぁ蓋をあけたら…完全にしてやられました、ここまでやっていいんだ…と目から鱗でした。

何度も何度も「え?板の上にいるの、本当にハロメンだけ?ハロメンだけでこの完成度なの?!」と我が目を疑うことしばしば。
あの凄まじい空間には、本当にハロメンしかおらんかったんである。
すごい、これは本当にすごいことだ。

普段はアイドルとしてきらびやかなステージで笑顔を振りまいていて、オフの日は普通の女の子の顔を持つ彼女たちに、
この絶望しかない哀しく美しいお話を演じさせた事実よ…

なんだか、アイドルとしての彼女たちは、クランにいる夢の中の永遠の繭期を過ごす姿のようにも思える。

アイドルを引退し女優になった後ならまだしも、
現役アイドルにこういう血生臭い悲劇を演じさせるその度量。感服。

でも、ステーシーズの時もそういう意見あったけど、大人になって色々上手になった彼女たちじゃなくて、
今の、まだ荒削りで全力で繊細で傷つきやすい現在の彼女たちが、
リリウムという舞台を演じてくれて、本当によかった。
少女が演じなければ説得力を失ってしまう。

前々回のステーシーズといい、アイドル界的にも記念碑となる貴重な舞台だったのではないかな~
アイドルの舞台事情は知りませぬが…普段は小劇場ファンなので。

リリウムのサントラ、なんか足りないと思ったら「スティグマ」か!!「秘密の花が綻ぶ」が入ってないのはわかってたけど!

わたしはスティグマの鞘師・小田・かにょん・めいめいの素晴らしいユニゾンに魅入られ食い入るように見つめていたら、うっかりハルちゃんの殺陣を見逃してしまったのだ(泣)
この2曲は音源化希望~~!

2016年シン・ゴジラ見た時の感想

昨日、やっとシン・ゴジラを見てきた。

謝らせてください。
枯れたとか言ってて、すんませんでした。
やっぱり庵野秀明氏は天才だった。

オタクが一番見たいものを作ってくれる。
新劇場版エヴァすら見てないほどに庵野氏から興味を失っていた私だけど、
初めて「トップをねらえ!」を見たときの興奮を思い出した。
エヴァじゃなくてトップ。
なんでかというとトップが大好きだからである、個人的に。

公開終了まで繰り返し何度も何度も見に行こうと思う。

月曜に2回目行く。

隣の席の中年女性が、都心炎上のシーンで口元を押さえて絶句していたのが印象的だった。

決して荒唐無稽な怪獣映画の派手なアクションシーンではなくて、
私は5年前に、これに酷似した光景をテレビから見ていた。
21年前にだって、燃え盛る神戸の街をテレビから見ていた。

スクリーンの中にあったのは、戦火や災害で何度も何度も傷付きながらも、
その度立ち上がってきた日本の姿で、
日本だからこそ生まれたのが大怪獣映画なんだな、と初めて知った。

そしてゴジラが愛くるしい、美しい、愛おしい。
とんでもなく可愛い。
東京の街を焼き尽くす姿は神々しくもあり。
暴れまわるゴジラを見たときに
「ああ、先人たちがゴジラという素晴らしいキャラクターを日本に残してくれて、本当に良かった…」と胸がいっぱいになり、思わず咽び泣いた。

キャストテロップのトリを飾る野村萬斎の文字にとにかくグッッッッッときて、あそこが最後の私の涙腺直撃シーンだった。

やっぱり主役はゴジラだ。
一番愛されているのはゴジラだ。

何度も見るしBlu-rayも買うぞ。
お友達と上映会もしたい。